株式市場にはメジャーSQという日が存在します。そして、このメジャーSQは出来高も多くなりやすく注目されています。さらにアメリカではウィッチングデー、魔女の日とも言われます。
今回、メジャーSQの日程や、どんな影響があるのか見ていきます。
相場にはメジャーSQ、ウィッチングデーという日が存在します。
SQとは、特別清算指数（Special Quotation）を言います。しかし、よくわからないですよね。
先物やオプション取引には期日(満期)が存在します。そして、その満期となり値決め日がSQ日となります。
・中でも複数のオプション清算が重なる日をメジャーSQといいます。
さらにアメリカではこのメジャーSQをトリプルウィッチング(3人の魔女)と読んだりします。
そして、この日は波乱が起きやすい、とも言われています。
トリプルウィッチング｜証券用語解説集｜野村證券 (nomura.co.jp)
メジャーSQ、ウィッチングデーはいつ行われ、どんな日なのか
メジャーSQは3.6.9.12月に3か月に1回あります。ちなみにミニSQというのは毎月あります。
そしてメジャーSQは日本は第2金曜日・アメリカは第3金曜日がその日に該当します。
さらにアメリカのメジャーSQは
①株価指数先物
②株価指数オプション
③個別株オプション
とこれら3つがまとめて清算日となるため、トリプルウィッチングと呼ばれ注目されています。
メジャーSQ、ウィッチングデーが注目される理由＝出来高が増える
これは直近2年のS&P500のチャートです。そして見るべきところは下の出来高。
水色で囲んだところは、明らかに突出して出来高を作っているのがわかります。
つまり、メジャーSQ日は出来高がとても大きくなるということ。
さらに出来高がとても増える、ということは値動きが激しくなる可能性がある、とも言えます。よって、出来高の増大が波乱になりやすいという要因ですね。
もちろん大きな動きもなく無風で終わるときもあります。AD
直近のメジャーSQ時の株価の動きはどうだったか？
| 年月 | S&P500 | NASDAQ100 |
| 20.3 | -4.34% | -4,04% |
| 20.6 | -0.56% | -0.03% |
| 20.9 | -1.12% | -1.30% |
| 20.12 | -0.35% | -0.11% |
| 21.3 | -0.06% | 0.61% |
| 21.6 | -1.31% | -0.81% |
| 21.9 | -0.91% | -1.18% |
| 21.12 | -1.03% | -0.39% |
| 22.3 | 1.17% | 2.14% |
| 22.6 | 0.22% | 1.24% |
| 22.9 | -0.72% | -0.55% |
| 22.12 | -1.11% | -0.89% |
2020年からのメジャーSQを見てみましょう。ただ、20年3月はコロナショックの影響を強く受けた分があると思います。
しかし、1%以上の変動が起きた回数はS&P500で12回中6回。そしてNASDAQ100も5回となっています。
荒れることもよくある、という印象です。そして直近は下落することが多い。
9月は相場の転換に期待？アノマリーとの関係
9月のアメリカは相場はレイバーデー明けから、厳しくパフォーマンスの悪い月と言われます。
そしてレイバーデーについては
こちらも参考にしてください。
しかし、セルインメイのアノマリーの後半部分にも注目したいですね。
Sell in May, and go away,don’t come back until St Leger day.
(5月に売り抜けろ、そしてセントレジャーデーまで戻ってくるな)
つまり買い向かうのはセントレジャーデー明けがいいというアノマリーです。
そしてセントレジャーデーはイギリスの大きな競馬の日で9月の第2土曜日を指します。
さらに、2022年は相場は低調でした。23年はそこから反転上昇しています。
今回は、もう一回利上げが行われるのかどうか、ここも大きなポイントとなっている重要局面です。
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日本株にある独特の影響
日本でもSQ日というのは、出来高が大きくなる傾向にあります。
さらに特徴的なのは、日本株市場は3.9月の月末に決算銘柄集中し、その2営業日前が権利付き最終日となる銘柄が大半。
よって、3.9月のメジャーSQ直後は先物の価格より、日経平均株価などの指数の方が高くなる傾向にあります。
それは先物の新たな期になるときに配当落ち分を織り込んでいるからです。その後権利付の日を超えると現物配当落ちとなり、先物と現物の価格が似た価格に戻るという流れになります。
このように日にちが揃っているのが日本の特徴で先物と現物の差があるという事で混乱しないようにしたいですね。
まとめ
見てきたようにメジャーSQでは出来高が非常に大きくなります。よって、比較的波乱が起きやすいという事ですね。直近の例を見ても1%以上動くことが多め。
魔女が相場をかき乱すという意味から、ウィッチングデー、トリプルウィッチングと名付けられたようですね。
日本とアメリカではSQ日が1週間違います。日本ではウィッチングデーとは呼びませんが、やはり出来高は大きくなりがちなので注意したいですね。
魔女が波乱を巻き起こすのか、それとも無難に通過するのか。相場の動き要チェックですね。
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