消費者物価指数CPIをわかりやすく解説

アメリカの物価指標、消費者物価指数CPIはとても重要しされており注目されてます。

さて、今回はその消費者物価指数についてわかりやすく解説していきます。

消費者物価指数CPIってどんなもの?

まず、消費者物価指数がどのようなものか確認します。

消費者物価指数(Consumer Price Index 通称CPI

一定期間における消費者が購入する商品の価格変動を測定するための指標。

CPIは一般消費者が日常的に購入する商品やサービスの価格を基に計算され、インフレ率の主要な指標として使われます。

だいたい毎月15日前後の発表になることが多い。

誰が発表する?

政府の統計機関(米国では労働省統計局BLS)が、全国のさまざまな地域でデータを収集します。小売店、サービスプロバイダー、住居などの価格情報が収集されます。

消費者物価指数CPIで発表される内容

では、どのように消費者物価指数CPIが発表されるのでしょうか。

主要なカテゴリーごとに分けて計算されます。項目をいくつかみていきます。

食品および飲料

  • 家庭で消費する食品
  • 外食

エネルギー

  • 原油価格
  • エネルギーサービス

食料・エネルギー以外の製品

  • 衣類および付属品
  • 新車、中古車
  • タバコ
  • 医療製品
  • お酒

住居

  • 家賃
  • 自宅所有者の持ち家価格

医療

  • 医薬品
  • 医療サービス

輸送

  • 公共交通機関
  • 空運

教育および通信

  • 授業料
  • 電話通信サービス

その他の財およびサービス

  • 保険

などなど、ここからさらに詳細に項目があります。

総合とコアのちがい

消費支出物価指数CPIには総合とコアとわかれます。では、違いと特徴を見ていきます。

総合CPIとコアCPI

消費者物価指数(CPI)は、通常「総合CPI」と「コアCPI」という二つの形で報告されます。

特にコアCPIはFRBにとって重要とされています。

総合

まず、総合CPIは消費者の生活費の全体的な変動を示しますが、その中には価格の変動が激しい項目(特に食品とエネルギー)が含まれます。リアルタイムな現況を測るとされています。

コアCPI

コアCPIは、総合CPIから食品およびエネルギーの価格を除いた指標。

食品とエネルギーは価格変動が大きく、一時的な要因で大きく変動することが多くなりがち。

よって、これらを除外することで、より安定したインフレの動向を把握することができます。

なかでも住宅関係の項目がより重要

さて、たくさんの項目がありましたね。しかし、すべての項目が一律に評価されるわけではありません。各項目には消費支出に基づくウエイトが割り当てられています。

さらに、なかでも住宅は全体の3分の1を占めており非常に重要視されていることが分かります。

では、24年春時点での構成比率を見ていきます。

つまり、住宅のインフレが非常にポイントになるということですね。

直近の消費支出物価指数の動向

では、消費支出物価指数の動向をチェックしていきます。

まずは、総合(前年比)を見てみます。

一時、物価上昇が年9%になっていました。これがFRBが利上げを進めた要因ですよね・

次に、前月比でもみていきます。

では、コアはどうでしょうか、前年比はこちら。

コアも一時6%を超えるインフレとなっています。

そして、前月比も見ていきます。

次に、ここからは似たような物価指標であるPCEについてどんな違いがあるのか見ていきます。

PCEとの違い①調査対象

また、同じく消費者の物価を測る指標としてPCE個人消費支出物価指数というものがあります。

では、消費者物価指数CPIとどう違うのか。

指標対象範囲
PCEデフレーター消費者が購入する全商品個人消費支出全体
CPI都市部の消費者が購入する商品都市部の家庭
PPI生産者が販売する商品産業全般

どちらも消費者の物価動向を表す消費者物価指数とは似ているイメージがあります。

しかし、アメリカ全体の消費者から算出するPCEデフレータに対し、CPIは都市部の消費者部限られるという特徴も。

また、PCEについては以下の記事も参考にしていただければ幸いです。

重要指標PCEデフレータをわかりやすく解説 – みみるの資産形成 (mimiru-investment.com)

PCEとの違い②構成比率

また、CPIとPCEでは項目の比率も変わってきます。

PCEの構成比率を見てみます。

マネックス証券資料から作成

消費者物価指数CPIでは住宅の比率が3分の1となっていました。それと比べると半分くらいというのが分かりますね。

では、消費者物価指数CPIと個人消費支出物価指数PCEと比べてみます。

FRBも消費支出物価指数CPIに注目している

特に、FRBはPCE個人消費支出物価指数に注目しています。

しかし、消費支出物価指数には注目しています。実際、パウエル議長などFRB高官などが言及することもありますよね。

それは、FRBの掲げる目標からもわかります。

FRBは、物価の安定と最大雇用を達成することが目標。PCEデフレーターは、インフレの動向を把握するための主要な指標です。FRBがこれらの目標を達成するための重要なツールとなります。特に、FRBはPCEデフレーターを用いてインフレ率を2%前後を目指しています。物価を示す指標はCPIの方もチェックしていることでしょう。

さらに、なかでもコアCPIに注目しているとされています。

それは、食品およびエネルギーの価格は、天候、国際情勢、需給バランスなどにより短期間で大きく変動することがあります。これにより総合CPIが一時的に大きく変動することがあり、経済の基調を正確に反映しない場合があります。コアCPIはこれらの変動を除外することで、より安定したインフレの動向を示します

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