求人労働異動調査JOLTをわかりやすく解説

求人労働異動調査JOLT、というものがアメリカの経済指標にあります。

さて、今回はその求人労働異動調査JOLTについてわかりやすく解説していきます。

求人労働異動調査JOLTってどんなもの?

まず、求人労働異動調査JOLTがどのようなものか確認します。

求人労働異動調査JOLT(Job Openings and Labor Turnover Survey)

企業が職をどれだけ募集しているかを示します。

労働市場の活発さや企業の雇用意欲を測る指標。

発表は日本時間で、午後11時(米国夏時間) 冬時間なら 午前0時となっています。

誰が発表する?

政府の労働省統計局BLS)が、データを収集します。雇用統計と同じですね。

発表される項目

JOLTでは次のような項目が発表されます。

求人の数(Job Openings)

  • 企業が現在募集している職の数を示します。求人が多いほど、労働市場が活発であることを示します。

採用者数(Hires)

  • 期間中に新たに雇用された労働者の数を示します。採用者数の増加は、経済の成長や企業の雇用意欲の高まりを示唆します。

離職者数(Separations)

  • 離職、解雇、退職など、労働者が職場を去る数を示します。
    • 辞職(Quits): 労働者が自主的に退職する数。
    • 解雇(Layoffs and Discharges): 経済的理由や業務上の理由で解雇される数。
    • 退職(Other Separations): 定年退職や死亡などのその他の理由で職場を去る数。

離職率(Turnover Rate):

離職者数の割合を示します。労働市場の流動性を測る指標として用いられます。

州ごとに数値がまとめられ、発表されています。

次に、雇用統計との違いを見ていきます。

雇用統計との違い

さて、似たような経済指標に雇用統計がありますが、違いはどのようなところにあるのでしょう。

もともとは、 労働統計局が雇用統計を補完する目的で調査を開始した指標と言われています。

ポイントは、どの視点からの指標か。ということです。

まず、JOLTを見ていきましょう。

JOLT(求人労働異動調査)の特徴

データ

  • 主に求人の数、採用者数、離職者数、退職者数(解雇や自己都合退職など)の情報を提供します。
  • 各業種、地域、企業規模ごとのデータも含まれます。

目的と視点:

  • 労働市場の流動性、求人の多さ、離職の傾向など、労働市場の「動態」を示すことに重点を置いています。

次に、雇用統計についてみていきます。

雇用統計(Employment Situation Report)の特徴

データ

  • 非農業部門の雇用者数の変化、失業率、平均時給、労働参加率などを含みます。
  • 雇用者数の増減だけでなく、業種別の雇用状況や失業率の変動も含まれます。

目的と視点

  • 労働市場の全体的な状態を示すことに重点を置いており、特に失業率や賃金の動向に注目しています。

JOLTは雇う側からの目線、雇用統計は労働者側からの目線でデータを示しています。

そして、JOLTは求人や労働市場の流動性に焦点を当て、雇用統計は全体の雇用状況と失業率に焦点を当てています。

雇用統計については、こちらの記事も参考になれば嬉しいです。

アメリカの雇用統計をわかりやすく解説 – みみるの資産形成 (mimiru-investment.com)

直近の求人者数の推移

単位(万件)

コロナ禍から、求人は大きく上昇し1,000万件をこえる状態が続いていました。

しかし、アメリカの金融引き締めなどの影響から徐々に求人数は減少傾向。24年7月初めの発表では、814万件となっています。

まとめ

アメリカの、JOLT求人労働異動調査についてみていきました。

労働市場の指標で最も有名な経済指標は、雇用統計です。しかし、雇う側からみての経済指標ということでこちらも注目されています。

おおよそ雇用統計の数日前に発表されることも多く、注目していきたいですね。

よって、今後も発表をしっかりとチェックしていくことが大事です。

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