小売売上高についてわかりやすく解説します

小売売上高はアメリカの経済を見るにあたって、とても大事な指標です。

今回、小売売上高についてわかりやすく解説していきます。

小売売上高について

まず、小売売上高はアメリカ商務省が発表するもので、だいたい月の半ばに発表されます

何日とか何曜日と決まっているわけではありません。

後述しますが、自動車の割合がもっととも高くなっています。

そのなかで、自動車を除外したコア小売売上高というものも存在します。

しかし、重要な指標ですが、あくまでモノの売上を示しており、医療、教育、娯楽、交通、通信など、モノではないサービスは含まれておりません。

商務省はこちらからみることができます。

小売売上高が重要視される理由

アメリカはGDPの約7割を個人消費が占めています。これが、一番の理由です。

よって、その個人消費の動向を反映するため、経済全体の状態を知るためにとても重要な指標ということですね。

しかし、小売売上高には個人消費の4割程度を占めるサービス業は含まれていないことには注意。

どの項目がどれくらい影響を与えるの?

では、小売売上高を形成するための構成比率についてみていきましょう。

小売売上高の主な構成項目と比率

自動車および部品ディーラー (Motor Vehicle & Parts Dealers) – 約20%

  • 自動車販売は小売売上高の中で最も大きな比率を占めています。車両本体の販売だけでなく、部品や修理サービスも含む。

食品・飲料店 (Food & Beverage Stores) – 約12%

  • スーパーマーケットや食品販売店の売上。消費者の基本的な支出として安定しています。

飲食サービスおよびバー (Food Services & Drinking Places) – 約12%

  • レストランやカフェ、バーなどの外食産業の売上のこと。

一般商品店 (General Merchandise Stores) – 約12%

  • デパートやスーパーマーケットなど、小売店舗の売上が含まれます。

ガソリンスタンド (Gasoline Stations) – 約10%

  • ガソリンの販売額は、エネルギー価格の変動の影響も受けるため、ぶれやすい。

衣料品・アクセサリー (Clothing & Accessories Stores) – 約5%

  • アパレル業界の売上は、季節性があり、ホリデーシーズンに大きく上昇する傾向。

家電・電化製品店 (Electronics & Appliance Stores) – 約4%

  • 家電や電子機器の販売がここに含まれます。新型iPhoneのように、新技術が登場すると大きく伸びたりしますね。

家具・住宅関連店 (Furniture & Home Furnishings Stores) – 約3%

  • 家具や家庭用品の売上。

年末にかけて、大きく上昇することが多い

さて、小売売上高は傾向として年末に上昇することが多いと言われています。

それは,10月11月からクリスマス商戦がスタートすることが要因となっていますね。

過去の推移もチェック

では、小売売上高の過去も見ていきます。

まずは、総合値(前月比)。

前月比だと、季節要因もあったりとマイナスになることもありますね。

次に、前年比。

コロナショックの反発で、21年は10%を超える形でした。しかし、直近は3%近くで推移することが多いですね。

まとめ

さて、アメリカの経済GDPの約7割を占める個人消費。その動向を測る小売売上高は非常に経済を測るにあたって重要なことだとわかりますね。

しかし、個人消費の中でも、、医療、教育、娯楽、交通、通信など、物質的な商品ではないサービスは小売売上高に含まれておりません。

それでも、重要指標としてチェックしておくことが大事ですね。

他にも、消費者物価指数CPIなどの重要指標も知っておくことが大事です。

消費者物価指数CPIをわかりやすく解説 – みみるの資産形成 (mimiru-investment.com)

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