半導体というと、アメリカのエヌビディア社や、台湾のTSMCが有名です。
しかし、日本も半導体分野では非常に力を持っています。そこで日本の株式市場でも半導体指数が登場。わかりやすく解説していきます。
まず、日本の半導体の状況を見ていきましょう。
日本の半導体は製造装置や素材で高シェアも設計製造は弱い
前行程、ウエハ製造工程という、シリコンウエハ上に半導体チップを作り込む工程では、日本企業の強さが目立ちます。
一方、市場が大きい設計や製造の面では、海外に多くのシェアが集まっていることが分かりますね。
設計・製造ではアメリカや台湾の力が強い
あらためて、設計製造分野を見ると、アメリカや台湾、韓国の強さが目立ちますね。
特に、クアルコムやTSMC,サムスンなど有名どころばかり。
一方、日本はパワー半導体やイメージセンサーこそ高シェアも、全体市場から見ると小さ目です。
しかし、これには次のような要因があります。
日本の半導体はAIに使うような最先端ものが作れない!?
半導体部品には㎚での大きさが分かれます。
小さければ小さいほど最先端として、AIなどに活用されます。しかし、そのシェアの6割がTSMCを中心とした台湾に。日本のシェアはゼロです。
一方、40~90㎚と半導体では大きめでパワー半導体に活用されるところではようやく15%のッシェアがある状態ですね。
日本の半導体は製造装置分野では強い
次に、製造装置でのシェアを見ていきましょう。
設計や製造分野では、海外に大きく差をつけられていました。
しかし、製造装置や部素材では日本も存在感を示していることが分かりますね。
もう少し、細かく見ていきましょう。
これは、部素材や装置別のシェアですが、緑で書かれた日本企業も大きなシェアを取っているところがあります。
しかし、エッチングなどはまだしもほとんどが市場規模の小さめであるニッチトップという面も否定でき兄ですね。
ニッチトップでも、必要なものであり日本の半導体企業も今後に期待するものとしてできた半導体指数を次から紹介します。
日本の半導体株指数
さて、次に日本の半導体株指数についてみていきます。
まず、半導体指数で有名なのがアメリカのSOX指数ですね。
同様に日本でも次のような半導体株指数が設定されています。
- 日経半導体株指数
- Solactive Nippon Semiconductor Opportunity インデックス
それぞれの指数について、解説していきます。
日経半導体株指数
日経半導体株指数は公表スタートが2024年03月25日と、日が浅い指数です。
指数の仕組み。
- 時価総額が200億円以上、直近1年間の1日平均売買代金が5,000万円以上
(前年採用銘柄は時価総額100億円・売買代金2,500万円以上) - NEEDS 業種分類で次に分類
・電子材料・半導体・液晶製造装置・半導体(集積回路・半導体素子)・シリコン・シリコンウエハー・フォトマスク・イメージマスク・半導体・電子部品卸 - 毎年11月末に構成銘柄の定期見直しを実施
- 原則30銘柄
- 時価総額加重平均方式
構成比率。
東京エレクトロン | 17.09% | 東京精密 | 1.16% |
ディスコ | 14.11% | ローツェ | 1.15% |
ルネサスエレクトロニクス | 13.30% | 住友ベークライト | 1.05% |
アドバンテスト | 12.16% | マクニカホールディングス | 0.98% |
レーザーテック | 6.66% | ADEKA | 0.88% |
信越化学工業 | 5.48% | TOWA | 0.58% |
HOYA | 4.79% | 日本化薬 | 0.57% |
ソニーグループ | 3.95% | トクヤマ | 0.56% |
SCREENホールディングス | 3.45% | 太陽ホールディングス | 0.55% |
SUMCO | 2.30% | サンケン電気 | 0.49% |
ローム | 2.22% | 加賀電子 | 0.41% |
ソシオネクスト | 1.44% | トリケミカル研究所 | 0.32% |
東京応化工業 | 1.31% | 東京エレクトロンデバイス | 0.33% |
アルバック | 1.21% | フェローテックホールディングス | 0.31% |
デクセリアルズ | 1.18% |
東京エレクトロン、ディスコ、ルネサスが大きな比率。
次に、Solactive Nippon Semiconductor Opportunityをみていきます。
Solactive Nippon Semiconductor Opportunity インデックス」
次に、Solactive Nippon Semiconductor Opportunity インデックスについてみていきます。
- 国内の金融商品取引所に上場する半導体関連銘柄のうち時価総額上位30銘柄
- 浮動株ベースでの時価総額加重平均
- 毎年11⽉に組⼊⽐率の⾒直しが実施
銘柄構成はこちら。24年8月末時点。
ルネサス | 17.49% | 新光電気工業 | 0.92% |
アドバンテスト | 10.63% | ジャパンマテリアル | 0.89% |
ローム | 5.09% | アルバック | 0.65% |
SUMCO | 4.93% | マクニカ | 0.64% |
信越化学 | 3.78% | 東京精密 | 0.53% |
ソシオネクスト | 2.57% | 堀場製作所 | 0.52% |
東京エレクトロン | 2.47% | オプトラン | 0.43% |
太陽誘電 | 1.78% | 日本マイクロニクス | 0.39% |
ローツェ | 1.44% | トリケミカル研究所 | 0.36% |
SCREEN | 1.35% | サンケン電気 | 0.32% |
ソニー | 1.31% | TOWA | 0.28% |
ディスコ | 1.29% | 加賀電子 | 0.25% |
東京応化工業 | 1.28% | メガチップス | 0.19% |
レーザーテック | 1.14% | 芝浦電子 | 0.13% |
ADEKA | 0.97% |
ルネサスエレクトロニクスとアドバンテストが大きなシェアを占めていますね。
日経半導体指数とは銘柄は似ていますが構成比率に違いを感じられますね。
日本の半導体指数に投資する投資商品
では、この半導体指数にどのように投資すればよいのでしょうか。
まず、日経半導体指数について。
- eMAXIS 日経半導体株インデックス(信託報酬年率0.44%)
- 200A NEXT FUNDS 日経半導体株指数連動型上場投信:(信託報酬年率
0.165%) - 221A MAXIS 日経半導体株上場投信:(信託報酬年率0.154%)
次に、Solactive Nippon Semiconductor Opportunity インデックスについて。
- ニッセイ・S日本半導体株式インデックス(信託報酬年率0.25%)
こちらは、24年9月4日設定日で当初はマネックス証券・楽天証券で購入可能。
国としても半導体産業を重要視しており、これらの半導体指数に恩恵があるといいですね。
海外ものは、半導体投信、ニッセイSOX指数インデックスファンドが日本初設定、市場もわかりやすく解説 – みみるの資産形成 (mimiru-investment.com)こちらなど参照に。
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半導体を理解して、このような投資商品を購入するうえで口座開設をまず行っておかないといけませんね。ぜひこちらから開設して準備してくださいね。
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