米国債の利回りが22年に入って大きく上昇。しかし、24年FRBパウエル議長はジャクソンホール会議での講演でついに利下げを示唆。
金利が下がってくるという事は債券投資に妙味が出てきます。
そこで、米国債投資についてポイントやETFを含めた買い方についてまとめました。
米国債の金利は24年、ついに低下へ
2020年に起きたコロナショックでFRBは大規模な金融緩和を行いました。
そしてその結果10年債利回りでさえ0.5%台など低金利の時代が続いていました。
しかし2022年からテーパリング、そして利上げによる金融引き締め開始。さらにインフレ懸念も加速し急速に利回りが上昇していました。
その結果、米国債への投資妙味がじわじわと上昇。
しかし、今度はついにアメリカFRBが利下げへ動き出します。
米国債への投資方法はどのようなものがあるか
米国債への投資方法は大きくわけると
①債券そのものを買う。次に②ETFや投資信託を通じて買う。
に分けられます。
しかも、基本的には、固定利回りなので24年のような高い金利の時に買っておけば利回りとしてのチャンスも得られます。
次は、仕組みと買い方を確認していきます。
米国債への投資方法①債券そのものを買う時
まず、米国債そのものは大きく2種類に分けられます。
まずストリップス債です。これはSBI証券の2022年9月22日時点のものです。
既に流通している既発債というものを表しています。
別名、ゼロクーポン債、割引債とも呼ばれています。
特徴としては
・利率がゼロである。しかし、買付単価が安く、単価の上昇が利回りとして扱われる。
・債券投資で複利の効果が得られる。
債券の特徴は満期になれば基本的に単価100で償還されます。
例えば、一番下の2039年満期のものは56.1ドルで買い、満期になると100ドルで償還されるイメージ。
次に、利付債を紹介します。
利付債は一般的にイメージされる国債で、半年ごとに利息がもらえるのが特徴。
基本的には単価100で買って、満期時は単価100で償還されます。
しかし既発債となると金利上昇時には、単価が下がった状態で購入できることも。
米国債を買う時の計算方法
債券を買う時の計算方法は
(購入額面)×(単価)で計算されます。
つまり10,000ドル分を単価90で買う=9,000ドルが買付値段、となります。
注意点:利付債はここに経過利息が加わります。
利付債は半年に一度利息が貰えます。もし今日買って明日利払い日の場合でも半年分まるっともらえます。
でもこれって、前もっていた人にとって不公平な話ですよね。
そのため売却していた人に対して保有していた分を日割りで渡してあげるのが、経過利息の仕組みです。よって自分もトータルで見ると保有期間分の利息だけもらっている計算になります。
ストリップス債にはそもそもの利息がないので関係がありませんね。
債券購入には手数料がかかるの?
例えば、これは新発債と言って、新規発行されるまだ誰の手にもわたっていない債券です。
新発債は手数料が一切かかりません。(為替手数料は除く)
つまり上の債券でいうと、1,000ドル分購入しようとすると、価格が100%なので1,000ドル支払うだけで購入が可能です。
では、既発債はどうでしょうか。
これは先ほど見たストリップス債ですが、一度誰かの手に渡った状態です。
例えば一番上の単価は97.73です。ここから新たに手数料という形の費用はかかりません。
しかしこの価格は証券会社がいくらか上乗せした価格で、どれだけ上乗せしたかはブラックボックス。ということは知っておくといいですね。もともと97だったけど、上乗せして97.73にしているようなイメージです。(実際のところはわかりません)
米国債に投資する方法②ETF・投資信託での米国債への投資方法
ETFや投資信託を使って米国債に投資することも可能です。
東証ETFでは
2620 | iシェアーズ 米国債1-3年 ETF |
1656 | iシェアーズ・コア 米国債7-10年 ETF |
2647 | NEXT FUNDS ブルームバーグ米国国債(7-10年)インデックス |
などなど多くのETFが存在し、為替ヘッジの有無も選択できたりします。
また米国ETFでは、iShareものだと
ティッカー | 投資国債 |
SHV | 1年未満 |
SHY | 1~3年債 |
IEF | 7~10年債 |
TLT | 20年以上 |
などなど、それぞれ年限に合わせた投資先が決められます。そして手数料は株式などの売買と同じ売買手薄量がかかります。
しかし、投資信託となるとインデックスはほとんどありません。
三菱UFJ 米国債券オープン(毎月分配型)がそれにあたります。
三菱UFJ 米国債券オープン(毎月分配型) | 三菱UFJ国際投信株式会社 (mufg.jp)
使い勝手としては普通に債券を購入するか、ETFのほうがいいかもしれませんね。
ストリップス債に投資する投資信託が登場
ダイワアセットマネジメントから、ちょっと変わった投資信託が出ています。
1つのストリップス債にのみ投資する、iFreeHOLD 米国国債(T-zero2044)
新たな選択肢としても、活用できるかもしれませんね。
債券運用のリスク
債券運用のリスクは、大きく②つ
①信用リスク:米国債ならアメリカの経済がおかしくなり利払いや償還ができなくなるリスク。
②金利変動リスク:これについて説明します。
米国債は満期が来る前でも自由に売買が可能です。しかし、金利変動によって単価が変化する点に注意です。
金利がどんどん下がっていくと、保有している債券の単価は上昇し差益が狙えるかも。
逆に金利がさらに上がっていくと、保有している債券の単価は下がっていく。
下のイメージでみるとわかりやすいですね。
満期まで期間がある商品の方が変動が大きくなりやすいです。
ただしどれだけ変化したとしても満期には100になるところが債券のいいところです。
しかし、ETFは多くの債券が組入れられているため、ETFの満期はありません。よって金利変動リスクはより注視することが大事です。
まとめ
FRBの利上げが終了し、24年にはついに利下げがスタートしそうになっています。
金融緩和時には、債券投資はあまり投資妙味がありません。
しかし、金利が上昇しているときにおいては、ドルベースで非常にリスクの低く、利回りが確保できます。すると投資のポートフォリオへいれる妙味が高まってくるかもしれません。
特に、これから金利が下がってくることは債券にはプラスに働きますよね。
もちろんドル建てなので、為替リスクもあるのでトータルリターンと、円高リスク両方考えて検討することが大事ですね。
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