米国会計用語をチェックして決算を読み解く

アメリカの決算発表では、よくわからない会計用語が飛び交います。しかし、それが大きな材料となることも多いですよね。

内容が分かれば投資にもよりプラスになることも。

英語で書かれている会計用語がどんなものなのか解説していきます。

実際は、日本の簿記3級程度の知識があればより理解しやすいと思われます。

会計用語の中で決算を見る上で知っておきたい重要項目

まず、最初に決算を見る上で押さえておきたい項目を見ていきましょう。

売上や利益について表されている項目です。

会計用語日本語説明
Revenue売上高企業が製品やサービスの販売から得る総収入
Gross Profit売上総利益売上高から売上原価を差し引いた利益
Operating Income営業利益売上総利益から営業費用を差し引いた利益
Net Income純利益総収入から総費用を差し引いた最終的な利益
Earnings Per Share (EPS)1株当たり利益純利益を発行済み株式数で割った値
Gross Margin売上総利益率売上総利益を売上高で割った比率
Operating Margin営業利益率営業利益を売上高で割った比率
Net Margin純利益率純利益を売上高で割った比率
Cash Flowキャッシュフロー一定期間内の現金の流入と流出
Dividend配当株主に分配される利益還元

まずは、決算を見る上でこれらの項目を押さえておくのと良いと思います。

会計用語について実際の決算資料をみてみよう

では、実際に使われた決算をみていきます。

GOOGLアルファベットの24年1Q決算から抜粋

売上や純利益などの項目がしっかり書かれています。企業によって書き方はやや異なりますがおおよそつかめられたら問題ありません。

より詳しく見ていきたい人は、損益計算書や貸借対照表なども見ていきましょう。

損益計算書のポイントを見ていきましょう

次は、P/Lとも言われる損益計算書についてみていきます。

損益計算書の基本的な流れ

Revenue / Sales(売上高): 企業の主要な収入。

Cost of Goods Sold (COGS)(売上原価): 売上に直接関連する費用。

Gross Profit(売上総利益): 売上高から売上原価を差し引いた利益。

Operating Expenses(営業費用): 営業に関連する全ての費用。

営業費用のなかには以下のようなものがはいってきます。

  • Selling, General, and Administrative Expenses (SG&A)(販売費および一般管理費)
  • Research and Development Expenses (R&D)(研究開発費)
  • Depreciation and Amortization(減価償却費)

Operating Income(営業利益): 売上総利益から営業費用を差し引いた利益。

Other Income (Expense)(営業外収益・費用): 営業外の収益や費用。

Earnings Before Interest and Taxes (EBIT)(税引前利益): 利息・税金を控除する前の利益。

Interest Expense(支払利息): 借入金に対する利息。

Pretax Income(税引前当期純利益): 税金を控除する前の利益。

Income Tax Expense(法人税等): 当期の税金。

Net Income(純利益): 総収入から総費用を差し引いた最終的な利益。

Earnings Per Share (EPS)(1株当たり利益): 純利益を発行済み株式数で割った値。

よくみるところというと売上はもちろん、営業利益や純利益というところすね。

こちらも実際の決算資料をみていきましょう

同じくGOOGLアルファベットの決算資料です。

貸借対照表についてもみていきましょう

貸借対照表は以下の要素でできています。

資産の合計(総資産)と負債と純資産の合計が一致します。

それを米国ではどのようにみるのでしょうか。

貸借対照表の基本的な構造

Assets(資産):

  • Current Assets(流動資産): 1年以内に現金化または使用される資産。
  • Non-Current Assets(固定資産): 長期間にわたって使用される資産。

Liabilities(負債)

  • Current Liabilities(流動負債): 1年以内に支払われる負債。
  • Non-Current Liabilities(長期負債): 1年以上にわたって支払われる負債。

Shareholders’ Equity(株主資本): 資産から負債を差し引いた残余の価値。

貸借対照表の具体的項目別呼び方や内容

資産の部

用語日本語訳説明
Current Assets流動資産1年以内に現金化できる資産
Cash and Cash Equivalents現金および現金同等物現金やすぐに現金化できる資産(例:預金)
Accounts Receivable売掛金商品やサービスを販売したが、まだ受け取っていない金額
Inventory棚卸資産販売するために保有する商品や原材料
Prepaid Expenses前払費用将来の費用として前払いされた金額
Investments投資長期的な資金運用のために保有する資産
Property, Plant, and Equipment (PP&E)有形固定資産建物、設備、機械など長期使用の資産
Intangible Assets無形資産特許、商標、のれんなど無形資産
Goodwillのれん買収価額と純資産の差額部分
Deferred Tax Assets繰延税金資産将来の税金負担を軽減するための資産

次に、負債の部

Current Liabilities流動負債1年以内に支払う必要のある負債
Accounts Payable買掛金仕入れた商品やサービスに対してまだ支払っていない金額
Short-term Debt短期借入金1年以内に返済する必要のある借入金
Accrued Expenses未払費用発生したがまだ支払われていない費用
Deferred Revenue繰延収益将来の提供サービスや商品の前受け金
Long-term Liabilities長期負債1年以上かけて返済する負債
Long-term Debt長期借入金1年以上かけて返済する借入金
Deferred Tax Liabilities繰延税金負債将来の税金支払い義務
Pension Liabilities年金負債将来の年金支払い義務

最後に、資本の部。

Common Stock普通株式株主が所有する通常の株式
Preferred Stock優先株式配当や資産の分配において優先権を持つ株式
Additional Paid-In Capital資本剰余金額面以上で株式を発行した際の超過額
Retained Earnings利益剰余金過去の利益のうち未配当で内部留保されたもの
Treasury Stock自己株式企業が再取得した自社株
Accumulated Other Comprehensive Income (AOCI)その他包括利益累計額未実現の利益や損失の累計

まずは、決算書の中身を理解できるようになる

ここまで、米国の会計用語についてみていきました。

英語なだけで実際は、日本の簿記3級程度の知識があれば理解できる内容だと思います。

お時間のある方は簿記を勉強してみるのもいいかもしれませんね。

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