こんにちは、みみるです。
世界への分散投資ではオールカントリーやVTが人気がありますが、VXUSというあえて米国を外した全世界株式に投資するETFも存在します。
さらに、楽天投信投資顧問がこのETFを対象とした投資信託を設定を発表しました。
そこで、このVXUSというETFの内容を見ていきましょう。
そもそもVXUSってどんなETFなの?
VXUSは、バンガード社が運用するETF
Vanguard Total International Stock ETFのこと
日本名では、バンガード・トータル・インターナショナル・ストック(除く米国)ETFといいます。
アメリカ以外の全世界にまんべんなく投資ができるイメージ。
あえて米国をいれないというのがポイントですね。
米国ETFなのにあえて米国を外しているって面白いですね。
どういった商品なのか、特徴や使い方の例を見ていきましょう。
VXUSの基本的な情報を確認しましょう
設定日 | 2011年1月26日 |
純資産 | 501億ドル |
信託報酬 | 0.07% |
構成銘柄 | 7985銘柄 |
運用は約10年で、純資産も着々と伸ばしています。
また信託報酬は、当初0.11%だったようですが、徐々に縮小され現在は0.07%。
バンガード社の思想が表れていますね。
どんな国が組入に入っているの?
名前の通り、アメリカは組入に入っていません。約40か国から構成されています。
組入トップは日本の約15%、上位10か国で約7割の構成となっています。
構成銘柄上位を見てみると世界的企業がたくさん
組入順位 | 銘柄名 | 国 | 比率 |
1 | ネスレ | スイス | 1.20% |
2 | TSMC | 台湾 | 1.18% |
3 | ロシュ | スイス | 0.94% |
4 | シェル | イギリス | 0.83% |
5 | サムスン | 韓国 | 0.80% |
6 | ASML | オランダ | 0.77% |
7 | アストラゼネカ | イギリス | 0.71% |
8 | ノボノルディスク | デンマーク | 0.69% |
9 | トヨタ自動車 | 日本 | 0.69% |
10 | ノバルティス | スイス | 0.68% |
しかし、全体では7,000銘柄以上の組入があるため、トップ10といってもほんの一部でしかありません。
セクター比率も見ていきましょう
金融や資本財の割合が多く、ハイテクは少なめという印象ですね。
しかし、全セクターまんべんなく分散されていることがわかりますね。
ちなみに、S&P500はこのようなセクター比率になっています。
これまでの値動きはどうだったでしょうか
約11年の運用で1.5倍くらいというところでしょうか。
この間の米国株の上昇と比べると、欧州危機があったり、米国の量的緩和の強さがあったりと見劣りするかもしれませんね。
しかし、今後も米国中心の相場上昇が続くとは言い切れないのも事実ですよね。
購入方法と新ファンド
VXUSはSBI証券・楽天証券・マネックス証券など大手ネット証券で買い付けが可能です。
さらに、楽天投信投資顧問からこのVXUSを使った新ファンドの設定が発表されました。
おそらくVXUSよりは信託報酬は高くなるでしょう。
それならそのままVXUSを買えばいいんじゃない?という思いもありますが、
しかし、投資信託ならではの100円から買い付けができたりといったメリットもあるのも事実ですね。
さらに為替コストやETFにかかる売買コストがかからないのは強みですね。
まとめ:米国中心のポートフォリオのバランス調整のために
現在、投資信託の買付をみてみると
eMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)、ETFではVTといった全世界もの。
同じくeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)といった米国株、ETFではVOO
さらに、アメリカの中でも全米株式としての、VTIといったファンド。
これらが、つみたてなどでも人気となっています。
オールカントリーでも6割程度がアメリカとなっています。
つまり、米国株に投資先が偏りがちということもできます
アメリカに偏りがちなポートフォリオの国の比率を下げ、国の分散力を上げることができそうですね。
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