革新的優良企業ETFとして、グローバルXがETFを投入。
ハイテクとして2244グローバルX USテックトップ20やFANG+などあります。しかし、どういったところが違うのか。特徴などわかりやすく解説します。
革新的ETF、178AグローバルX革新的優良企業ETFの概要
では、どういったETFなのか見ていきましょう。
- グローバルX革新的優良企業ETF
- 銘柄コード:178A
- ベンチマーク:Mirae Asset Global Innovative Bluechip Top 10+ Index(配当込み、円換算ベース)
- 信託報酬:0.375%(税込0.4125%)以内
- 決算:3.9月の年2回の24日
- 銘柄入れ替え・リバランス:毎年4月および10月の第3金曜日
- 構成割合:均等分散
- 設定の株価は未定
- 24年4月10日上場予定
Mirae Asset Global Innovative Bluechip Top 10+ Indexという指数に連動することを目指すETFです。
では、この指数がどのようなものか見ていきましょう。
革新的!Mirae Asset Global Innovative Bluechip Top 10+ Indexとは
まず、Mirae Asset Global Innovative Bluechip Top 10+ Indexとはどんなものか。
ブルーチップと呼ばれる収益性や成長性に優れ、また財務的基盤も磐石な優良企業に投資。
さらに、各テーマにおける、上位2社を厳選した世界の大型優良企業15社に投資を行います。
2224USテックトップ20は米国に限定されていましたね。
次に、ここでいう各テーマとは、4つに分けられます。
- AIやビッグデータ
- 半導体
- ヘルスケアやバイオテクノロジー
- 次世代モビリティやバッテリー、そして再生可能エネルギー
複数テーマから厳選していくのは2244USテックトップと似ていますね。
では、USテックトップ20のテーマと比べてみましょう。
- 自動化・AI・ロボティクス
- クラウド
- コンテンツ・プラットホーム
- eコマース
- 半導体
半導体や、AI関連は重なるところもありそうです。
次には、これらのテーマからどのように銘柄が選定されていくのか見ていきます。
銘柄の算定と組入方法
さて、どのような基準で銘柄選定、組み入れ比率を決められているのでしょうか。
こちらで確認してみましょう
- 時価総額250億米ドル以上である
- 1日平均売買代金5000万米ドル以上
- 3四半期平均ROCEがプラスおよび過去5年間の売上高成長率がプラス
- 日本、台湾、韓国上場会社は除外される
ROCEっていうのは、使用資本利益率といって、企業が使える資本をどれだけ効率的に使用したかを表していますね。
日本や台湾、韓国上場は除外されるようですね。
上記の手順を経て、銘柄採用候補を決めていくのですね。ここからどのように厳選していくのでしょうか。
- 採用候補銘柄の中から、先ほどの4つのテーマに当てはまるか分類
- 時価総額上位2位に入る銘柄を選定する
- その後、残った銘柄か時価総額の大きい順に15銘柄になるまで選定
- 選択された銘柄は均等に投資される
2244が時価総額加重方式に対して、均等分散なのは非常に大きな違いとなりそうです。
指数の構成比率を見ていきましょう
次に、2024年3月22日時点の銘柄構成を見ていきましょう。
エヌビディア | 10.83% | オラクル | 6.16% |
ASML | 8.53% | アルファベット | 5.73% |
メタ | 8.45% | CATL寧徳時代新能源科技 | 5.14% |
TSMC | 8.11% | アムジェン | 5.08% |
ブロードコム | 8.00% | アップル | 5.03% |
アマゾン | 7.20% | アドビ | 4.75% |
マイクロソフト | 6.83% | テスラ | 3.55% |
イーライリリー | 6.60% |
イーライリリーなど単にハイテクだけでない革新的企業が入っているのが特徴的。TSMCやASMLのような米国外の優良企業が入ったのもいいよね。
では、円グラフにしてみるとこのような形になります。
Mirae Asset Global Indices参考に作成。
均等分散のはずが、株価の変化により大きく比率が変わっちってますね。
では、2244USテックトップやFANG+と銘柄を比べてみましょう。
USテックトップやFANG+と銘柄を比較してみた
さて、既に登場しているUSテックトップ20やFANG+と比べてどうか。そう思う人も多いと思います。銘柄構成を見比べてみましょう。
FANG+については、ネットフリックスとスノーフレイク以外は押さえていますね。
テックトップ20銘柄とは6割が同じ銘柄という形ですね。
指数のパフォーマンス
出所:MIRAE ASSET
2018年の指数設定以来堅調に伸ばしていますね。
いまさらだけどMIRAEアセットってなにもの?
この指数を作っているMIRAE ASSETとは何者なのでしょうか?信頼できるところなのか?と不安に思う人もいるかもしれません。
未来(ミレー)金融グループという韓国に本拠地を置く、アジアトップクラスの独立系ファイナンシャルサービス会社です。
韓国で上場しているTIGER ETFもこのアセットによるものですね。
そして、今回のグローバルX 革新的優良企業 ETFを売り出す
グローバルX社はこの未来アセットの完全子会社です。びっくり。
日本の大和証券グループは、このグローバルXに2020年約130億円出資している資本関係となっています。
よって、日本のグローバルX Japanは大和証券グループ本社10%、ダイワアセットマネジメント40%が保有する形に。
まとめ:革新的な運用成果も目指して
今回設定となる178AグローバルX革新的優良企業ETF。
これまでの、2244グローバルX USTech Top20ETFやFANG+はハイテクのみの成長という感じでした。
しかし、イーライリリーの肥満症薬やアムジェンの認知症薬のようなヘルスケアバイオの革新的な進化も今後必要不可欠ですよね。
生成AIを中心としたハイテクだけでなく、ヘルスケアなどでも大企業の上昇を感じつつ、なかでもより資本効率よく稼いでいる企業に厳選した投資を行うETF。
先端を行く銘柄を組み入れていくこのETFは非常に今後へ期待のもてる商品となるかもしれませんね。
東証に上場するので、日本の証券会社なら基本的にどこでも売買が可能です。
一歩先いくUSテック・トップ20インデックス新規設定、ハイテクの中のハイテク2244とわかりやすく解説 – みみるの資産形成 (mimiru-investment.com)
一歩先いくUSテックトップ20インデックスもぜひ読んでみてくださいね。
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