毎年8月に行われる、ジャクソンホール会議は注目のイベントです。
そのジャクソンホールで何が行われ、なぜ注目度が高いのか、今回のポイントと合わせてみていきます。
まずジャクソンホール会議ってなんなの?
でもジャクソンホール会議って投資をしていないとなじみのない言葉ですよね。
これは
・毎年カンザスシティ地区連銀が主催する金融・経済シンポジウム
・1978年から毎年開催されている歴史の深い会議
・世界中から中央銀行関係者・学者など100人以上が集まる。
2023年は
8月24日から26日までの3日間で開催予定。今回も対面方式に。
今年のテーマは
“Structural Shifts in the Global Economy,”
つまり、”グローバル経済における構造的変化”です。(deepl訳) #AD
実はジャクソンホールは会議場ではなくただの地名だった!?
ジャクソンホールと聞くと、どこかにジャクソンホールという会議場があるんだろうなぁと思ってしまいます。実は違うのです。
実際は、ジャクソンホールというアメリカにある地名のことで英語表記だとhole(穴)になり、会議場などのhallとは異なります。
日本語では会議場をホールと言ったりするので紛らわしいですよね。
ちなみに観光地として有名でグランドティトン国立公園やジャクソン湖、冬にはウィンタースポーツが盛んのようです。
とてもきれいなところですよね。
そして、実際の会議は国立公園の施設であるJackson Lake Lodgeで行われています。
どんな人が参加する会議なの?
ジャクソンホール会議には中央銀行関係者・学者など120名程度参加予定。
中央銀行関係者が特に多いですね。
FRBからはパウエル議長も参加し、演説を行う予定です。
しかし、ECBのラガルド総裁は今回欠席のようです。
なぜジャクソンホール会議は注目されているの?
まずアメリカのFOMCが7月の次は9月と約2か月の期間が開きます。その間の経済の動きからFRBがどう考えているか。つまりFOMC間の中間会議のような位置づけにされています。
そしてこれまで、
ジャクソンホールでFRB議長が金融政策の変更を示唆することも多い。
今回も何か発表するのではないかと考えられています。
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これまでどんなことを発表したのか
- 2021年はパウエルFRB議長が年内に金融緩和を縮小していく方針(テーパリング)を示唆。
- 2020年は金融政策の新たなアプローチとして、パウエルFRB議長は期間平均で2%のインフレ率を目指すと発表
- 2016年、当時のイエレンFRB議長が利上げについて言及し、4ヶ月後利上げ開始。
- ECBドラギ総裁。ジャクソンホール会合での公演で追加緩和策を行う用意があることを示唆。翌月利上げと資産購入決定。
- 2010年、当時バーナンキ議長。量的緩和を示唆。そして11月にQE2を発表。
などなど。
このように金融政策に大きな変化や影響を与える発言があることで、注目度が高くなっています
2023年ジャクソンホールで注目されるのは内容は?
2023年のジャクソンホール会議は8月24日~26日に開催されます。
そこでどんな発言に注目したらいいでしょうか。
- 利上げサイクルは終盤に近づきつつあると思われるなか、今後の方針。
- 直近のCPIやPCEなど物価についてどのように考えるか。
- そして、利下げについてどう考えるか。
過去にないペースで利上げを行ってきました。インフレ鈍化の傾向がみられる中、政策の方向性を示すものがでるか。
7月FOMC終了時点では利上げは終了。来年からは利下げの予想が中心的となっています。
考えられる株価や金利、為替への影響は?
パウエル議長の発言は良くも悪くも市場へのインパクトが大きいですよね。
株式に対しては、今は利上げ停止期待による株高となる面が大きいです。
一方、パウエル議長は利上げはあと2回発言からもう1回残している。他のFOMCメンバーの発言も気になるところです。
株式が上昇するにはこのような内容が必要になりそうですね。
為替については金利上昇によってドル高が進みました。今後、利上げ停止さらに利下げを示唆しはじめると為替はどうなるか。
そして、最近のFOMCメンバーはタカよりが多い。ブラード総裁が近く退任しますが、今後のFRBメンバーのバランスも注目です。
まとめ
今回は8月24日から行われるジャクソンホール会議について取り上げました。
これまでも金融政策の転換を示す発言をされたことで注目度が高い経済イベントなっています。
どんな発言がされるかはまだわかりませんが、あらかじめこうなったらこうする、と戦略を考えておくことは投資を進めるうえで大事ですよね。
実際のカンザスシティ連銀のホームページにもありますので、チェックするのも一つですね。
Jackson Hole Economic Symposium – Federal Reserve Bank of Kansas City (kansascityfed.org)
ジャクソンホールで大きな変化があるかもしれません。しかし、自分のスタンスをしっかり確立するのも大事ですね。
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