アメリカの重要な経済指標の一つに「ベージュブック」というものがあります。
このベージュブックがどういうものなのか、わかりやすく解説していきます。
ベージュブックとは
まず、ベージュブックとはなんでしょうか。
ベージュブックは、アメリカの連邦準備制度(FRB)が発表する経済報告書です。
正式には「Summary of Commentary on Current Economic Conditions」と呼ばれ、日本語では地区連銀経済報告とも言います。
地域の経済状況と見通しを示しており、年間8回発行されます。
FOMC(連邦公開市場委員会)の2週間前の水曜日に発表。具体的な発表日はFRBの公式サイトなどで事前に公開されています。
こちらがFRBのサイトです。 Federal Reserve Board – Beige Book
なぜベージュブックと呼ばれているのか。
それは、ベージュブックの報告書の表紙がベージュ色だったことに由来しています。
実際のモノがこちら。
どのようなことが発表されるのか
次に、ベージュブックで発表される内容についてみていきます。
アメリカ全土の12の地区連邦準備銀行それぞれが、各項目について報告しています。
- 消費支出
- 雇用と賃金
- 物価とインフレ
- 産業生産
- 建設・不動産
- 農業
- 金融機関の動向
企業や業界団体、地方政府などからの聞き取り調査やアンケートによって収集されます。
これらの発表を各地区が行う事で、地区ごとの経済状況の変化を特徴付けることを目的としています。
実際のモノを見てみましょう
これは24年6月に発表されたベージュブックから抜粋しています。
ボストン連銀の項目の最初のページです。
経済全体の概要からスタートし、労働市場、物価と繋がっていってますね。このあとに、先ほどのような高奥が続いていきます。
注目される理由
地区連銀経済報告はFOMCの事前準備としても注目されています。国全体の物価や労働市場を射るFOMCは各地区の集合体。それぞれの地区の動向が非常に大事になるという事ですね。
FOMC(連邦公開市場委員会)の2週間前の水曜日に発表されるため、金融政策がどうなるかイメージを掴むものとも言われます。
経済の現状把握
ベージュブックはリアルタイムの経済状況を把握するための重要な資料となります。定量データでは捉えきれない、現場の声や最新のトレンドを反映すると言われます。
金融政策の判断材料
FRBが金融政策を決定する際の重要な参考資料となります。特に、経済の過熱感や停滞感を感じ取るための情報源として活用されます。
市場への影響
投資家やエコノミストにとっても、ベージュブックの内容は今後の金利政策や経済の見通し、特に、インフレや雇用の状況に関する記述から金融政策を占う事でも重要です。
地区ごとの状況から産業状況を知ることも
アメリカの各州には各州ごとの経済の特徴があります。
各地区連銀からの報告で、産業による特徴が見えてくることも。
よって、発表内容もみておくといいですよね。
色んな経済指標を知っておくと、投資も楽しくなりますね。
重要指標PCEデフレータをわかりやすく解説 – みみるの資産形成 (mimiru-investment.com)
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表紙がベージュ色だからベージュブック。わかりやすいですね。