
一歩先いくUSテック・トップ20インデックスという投資信託が、ダイワアセットマネジメントから設定されると発表されました。
これは、2244 GlobalX US Tech Top20を投資信託化したもので、注目が集まっています。
そこで、あらためてこのファンドを解説していきます。
一歩先いくUSテック・トップ20インデックスの概要
まず、この一歩先いくUSテック・トップ20インデックスの概要を説明します。
では、これがどんな商品なのか解説していきます。2244としても見ていただいて結構です。

運用の仕方としては、一歩先いくUSテック・トップ20インデックスは、個別銘柄を買うのではなく、2244グローバルX USテックトップ20ETFをそのまま買いに行くようですね。
FactSet US Tech TOP20指数(配当込)とは
FactSet US Tech TOP20指数(配当込)について
- 世界をリードする米国のテクノロジー企業にフォーカス。
- 5つのサブテーマにおける代表的な20銘柄に集中投資。
- 時価総額及び流動性基準で銘柄をスクリーニングし、各銘柄・サブテーマの組入れ上限を設定(8%、25%)
- 年2回(6月・12月)の銘柄入替・リバランス。
グローバルXUSテックトップ20ETF月報より抜粋。
つまり、米国を代表するテクノロジー関連企業20社で構成される株式インデックス。
グローバルXUSテックトップ20ETFはこのテーマにより、2023年4月14日に東証に上場しました。
では、どのように銘柄を選んでいるのでしょうか。
FactSet US Tech TOP20指数:銘柄選定について
さらに、銘柄選定方法についても確認していきましょう。

投資先のテクノロジー関連5つのサブテーマから時価総額上位3位をピックアップしていくイメージですね。
- 自動化・AI・ロボティクス
- クラウド
- コンテンツ・プラットホーム
- eコマース
- 半導体
- ナスダック構成銘柄のうち上位300社であること
- 中国・香港のADR銘柄は除外される
- 3か月間の1日の平均売買代金1億ドル以上であること
- 先ほどの5つのテクノロジー関連グループそれぞれの浮動株調整後時価総額上位3位を選定(ダブりもある)
- 次に4位以下の浮動株調整後時価総額を銘柄数20になるまで選定
銘柄の選定基準がはっきり示されているのはありがたいですよね。
銘柄構成をみていきましょう
次に、2024年2月26日時点の構成銘柄はこちら。2244グローバルX US Tech Top20より。

そして、グラフに直すとこのようになります。


ハイテク株といったらアップルやマイクロソフトですが組入トップではないのですね。
銘柄入れ替えの推移
一歩先いくUSテック・トップ20インデックスが投資するFactSet US Tech TOP20指数は、6月と12月に銘柄入れ替えを行うことがあります。
これまでの銘柄入れ替えはこのようになっています。
23年12月:ファイザーブを除外・メルカドリブレを導入。
今後入れ替えがあれば書き足していきます。
例えば、同じハイテク投資として人気のFANG+は6銘柄が原則固定とされていますが、この指数はトップ3から落ちたら除外されるため、全銘柄が入れ替えの対象となっています。

今でこそ米国企業のなかでもとても強い力を誇っているGAFAMなども、今後ずっとその地位にいるかわからないですよね。だからしっかり入れ替えがされるというのはいい点ですね。
投資信託かETFどちらがいいの?
となると、一歩先いくUSテック・トップ20インデックスの投資信託か2244ETFどちらが買うのがいいのだろう、そう思いますよね。
まず、投資信託でのメリットデメリット。
- 100円から金額を指定して購入することができる。
- クレジットカード積立などに対応している。
- 投信マイレージなどのポイントサービス受けられる。
- 注文した翌営業日に約定となる。
- 隠れコストの存在がある。
- 流動性は高く、売買が容易。
- 取り扱う販売会社でしか売買できない。
- 信託期間が定まっている2050年まで。
次に、ETFでのメリットデメリット。
- 東証に上場しているため、株と同じように成行や指値注文が出せる。
- 1口単位の注文(2024年2月27日時点:1,813円)
- 現在の相場の値動きを見ながら発注し約定できる。
- 隠れコストはない。
- 市場規模によっては流動性が低くなり注文が出しづらいことも。
- 日本の証券会社であれば基本的にどこでも売買可能。
- 上場している限り売買可能。

スポットで買っていく人は2244、定期積立をしたい人は投資信託という印象でしょか。自分のスタイルに合わせて決めていきたいですね。
2244 GlobalX US Tech Top20の価格推移

さて、2023年4月14日に東証上場時の基準は、1,000円でした。24年2月27日、現在10か月で81%上昇していますね。
※今後のリターンを保証するものではありません。またこの指数は、2023年3月以前のデータが拾うことができないうえ、銘柄入れ替えも行われているため、バックテストができません。もし過去にさかのぼってバックテストをしている人がいたらデタラメと思ってください。
信託期間の懸念はあるか
信託期間が2050年3月10日と定まっていることに懸念を抱く人もいると思います。
こればかりは、そのときにならないとわからないというのが本音です。
非常に成績が良くて、資産を集めているファンドでもきっかり終了させるときは終了してきます。
資産が増えることと、信託期間が無期限になることは関連性はありません。もちろん資産が少ないよりも多い方が延長される可能性は上がりますが。
そして25年先は、みなさんだいたいがライフステージが変わっているはずです。もし満期償還ということであれば、その時のライフステージに応じて見直しをするのも一つかもしれません。
一歩先いくUSテック・トップ20インデックスは資産形成に効果的か
現在、新NISAではS&P500やオールカントリーを購入する人が非常に増えているようです。
このファンドは、厳選された20銘柄、各テーマのトップ3から落ちたらどの銘柄でも入替可能性があるという特徴があります。ナスダック100などよりもより、その時その時のハイテクトップランナーを組み入れられるようなものですよね。
よりリターンを期待したいとアクセントをつけるにはこのファンドはいい候補になりえると思います。
私としても期待したい投資信託です。
※なお、この記事は今後のリターンを保証するものでもなく積極的推奨するためのものではございません。
過去に書いた、こちらの記事も活用しております。
グローバルX US テック・トップ20 ETFが新規上場、ハイテクの中のハイテクETFを解説 – みみるの資産形成 (mimiru-investment.com)
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名称:一歩先いくUSテック・トップ20インデックス
運用開始日:2024年3月13日
信託期間:2050年3月10日
運用会社:ダイワアセットマネジメント
ベンチマーク:FactSet US Tech TOP20指数(配当込)
信託報酬:0.495%(税込)これはETFの0.4125%にダイワが0.0825%加えるというもの
販売会社:SBI証券・楽天証券・auカブコム証券・マネックス証券
新NISA:成長投資枠