PayPay投資信託インデックスアメリカ株式登場、VTIの仕組みと合わせてわかりやすく解説

Paypay投資信託のシリーズに投資したことはありますか。

2023年3月6日、PayPayアセットマネジメントは有価証券報告書を提出しました。

そのファンドが

“PayPay投資信託インデックス アメリカ株式”

これは厚切りジェイソンさんの書籍などで話題になった、VTIに投資する投資信託です。

これまでVTIに投資する投資信託には

楽天VTI

SBI・V・前米株式インデックス

この2つが主流でそれぞれ純資産が楽天は8,200億円以上、1,300億円以上を誇る日本でも有数の人気ファンドとなっています。(23年3月時点)

今回は、VTIの強さとその中でPayPay投資信託インデックス アメリカ株式の強みを解説します。

PayPay投資信託ンデックス アメリカ株式のスペック

商品概要

名称PayPay投資信託インデックス アメリカ株式
運用会社PayPayアセットマネジメント株式会社
信託報酬
(運用管理費用)
0.0806%
ベンチマークCRSP USトータル・マーケット・インデックス(配当込み)
設定日2023年3月22日

厚切りジェイソンさんの書籍で話題になったVTIに投資できる投資信託です。コストの低さが際立っています。

そもそもVTIってなんだろう

よくVTI,VTIというけど、いったいVTIって何だろう、そう思われる方もいると思います。

VTIとは米国の資産運用会社であるバンガード社が作ったETFの一つで、投資対象が米国株式全体に及ぶものです。

そして、信託報酬が0.03%と破格の低コストETFとなっています。

ETFとは上場投資信託のことをいい、証券取引所に上場する投資信託のことをいいます。日経平均株価やTOPIX、S&P500のような指数だけでなく、様々な投資対象に投資できるのが特徴です

投資対象としては、CRSP USトータル・マーケット・インデックスという指数を採用しており

アメリカ上場のほぼすべての株式に投資しています。

VTIは米国株をまるごと1つにして買うことができるファンドです。 #AD

全米株式とS&P500との違い

投資対象として有名なものに、S&P500という指数に投資するものがあります。

違いは全米株式3992銘柄(22年末時点)と約4,000近くの銘柄があり、そのうちの時価総額上位500社がS&P500となります。

違いは全米株式(VTI)という中の、上位500社がS&P500というイメージですね。

全米株式S&P500
銘柄数約4000約500
アメリカカバーほぼ100%80%くらい

全米株(VTI)は小型株など、アメリカのほぼすべての株式を網羅しています。満遍なくアメリカの株式を保有したいという人にはお勧めですね

セクター構成比率はこのとおり(22年年末時点)

構成比率

セクター全米株(VTI)セクターS&P500(VOO)
情報技術23.4%情報技術25.8%
ヘルスエア15%ヘルスケア15.8%
資本財13.7%金融11.6%
一般消費財13.2%一般消費財9.8%
金融11.9%資本財8.7%
生活必需品6.0%通信7.3%
エネルギー5.3%生活必需品7.2%
公益3.5%エネルギー5.20%
不動産3.4%公益3.2%
通信2.4%素材2.70%
素材2.2%不動産2.7%

どちらもGAFAMなどといった時価総額の強いハイテクが上位を占めています。よって、情報技術が組入割合がトップとなっています。しかし、どちらもバランスよくセクター分散されていますね。

VTIの構成銘柄とパフォーマンス

組み入れ銘柄トップ5

銘柄名構成割合
アップル5.2%
マイクロソフト4.7%
アルファベット2.6%
アマゾンドットコム1.9%
バークシャハサウェイ1.4%

✅VTIはS&P500と同様にすべての銘柄に均等に投資するわけではありません

✅時価総額加重平均といって、時価総額が大きいほど割合が大きくなります。

ここ10年のパフォーマンス(2023/2/28まで)

1年2年3年5年10年
VTI(年利)-8.30%1.30%11.60%9.30%11.80%
2023年2月28日起点

ここ10年、コロナショックなどの波はあれど着々と上昇を続けていますね。

PayPay投資信託インデックスアメリカ株式は圧倒的低コスト

PayPayは先行する楽天VTIやSBIと比べて圧倒的低コスト。

VTI投資信託実質信託報酬率
PayPay0.0806%
SBI・V・全米株式0.0938%
楽天VTI0.1620%

なんと実質的な信託報酬率では、先陣を切っていた楽天VTIの約半分となっています。

同じものに投資するなら、コストの低い方という流れがくるかもしれませんね。

どこで買えるの?

PayPay投資信託インデックスアメリカ株式は設定開始時はPayPay証券のみでの取り扱いになるそうです。

しかし、PayPayアセットマネジメントのNYダウインデックスや、NASDAQ100インデックスといったファンドをSBI証券やマネックス証券、auカブコム証券も設定後に採用しています。

よって、このファンドも後追いで採用してくる可能性はありますね

一方楽天はいまのところインデックスものの採用はほぼありませんね。

低コスト投信の登場で先発の2つのアセットはどう動くのかも注目ですね。

まとめ:長期の資産形成として有効なファンドになりそう

厚切りジェイソンさんの書籍により注目度があがっていたVTI。

その中で特にコストが割安なファンドということで

長期の資産形成の柱として十分活用できそう。

VTIそのまま買うよりも利便性が高いことも助かりますね。取り扱いの販売会社がもっと増えてくると新NISAの軸として使っていくことも考えたいファンドだと思います。

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